経営戦略と経営基盤づくりを支援するコンサルティング会社 <中小企業診断士 前田康雅>

経営理念の立て方

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会社経営においては、経営理念~ビジョン~中長期戦略が明確になっていることが重要であるが、御社はどうであろうか。
まず一番上位に位置付けられる経営理念について今回説明する。

経営理念」とは、企業が追い求める普遍的な精神のことである

経営者は経営をするにあたって、自分の会社を“このような会社にしたい”とか、“このような会社で在りたい”という想いがあるはずである。
そのような想いを、形(文言)にしたものが「経営理念」である。
この想いを全員と共有することで、会社が築かれていくのである。

経営理念は普遍的であるがゆえに、むやみに手をつけるものではない。
しかしながら、時代の変遷で違和感が出てきた、もともと経営理念が明確でない、表現や考えが会社経営と一致していない等の状況であれば見直しを勧める。

先程述べたように、普遍的であるがゆえに一時的な考えで行うのではなく、企業の根源的な考えであるということを十分認識しておかなければならない。

経営理念策定にあたってはいくつかのアプローチ方法があるが、私が以前行った方法は以下の通りである。

まずは、企業としての原理原則を三つの概念から考え、理念をまとめていくのである。
それと同時に、行動の標となる規範も考え、この4つの枠組みをベースとして策定する。

◆三つの原理原則

(1)企業の理想・精神・・・企業として持っている志や理想といった普遍性のある精神
「創業者の精神、志、企業哲学」といったものが相当する。

(2)企業の存在目的・・・・当社は何の為に存在するのか、その目的や使命といった存在理由
「社是、綱領、ミッション」といったものが相当する。

(3)企業の価値観・・・・・・当社の企業目的や使命をどのような考えで実現しようとするのか、その価値観
「社訓、信条、バリュー」といったものである。

行動規範・・・・・・・・・・社員の行動の拠り所となるものである。

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企業は人の集まりで成り立っている。
経営者として、永続的な繁栄を願うのであれば、社員が誇りや働きがいをもって働ける会社にしなければならない。
そのために経営理念やビジョンは必要なのである。

経営者は、社員が自分の会社を誇れるような「経営理念」を作り、社会になくてはならない存在であるという熱い想いをもって、会社経営を行うことが大切である。

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