<企業経営者の皆様へ>
2025年の国内経済は、大手企業の堅調な業績と高い投資意欲、家計の消費支出の増加等によって景気は緩やかに回復し、中小企業も全般的には売上の増加が期待できる環境になる見込みです。
しかしながら一方で、中小企業・小規模企業にとっては社会構造的なマイナス面も多く立ちはだかります。
一点目は、人手不足が一層深刻化し、仕事はあるが人材採用が難しいという企業が増えてくるでしょう。また、高齢化が進む中で今後リタイヤする者も多くなり、人材不足に陥る傾向にあります。
二点目は、原価の上昇です。原材料はもとより人件費も上昇が避けられない中で、価格転嫁が出来ない企業は、収益がますます悪化することとなります。
三点目は、金融面です。コロナ禍で借入が増えた企業も多くあります。追加の融資が受けにくく、また融資が受けられても金利負担が益々重くなってきます。
四点目は、現代表者が高齢化し事業承継が必要な中で、後送りにしている企業が多いことです。
以上の社会環境は突発的なことではなく驚く状況ではないはずですが、対策を講じていない企業も多いように感じます。
弊社は、この5年間で80社程度の経営相談を行って参りました。4~5年前は比較的景気も落ち着いており、成長の相談が多くを占めていました。その後コロナ禍を経て、最近では経営改善や再生支援の相談が多くなってきました。
共通して言えるのは、経営者の方々からは、「どこからどのように手をつけたら良いか分からない」という悩みです。
成長戦略でも経営改善でも特効薬というものは中々ありません。自社のポジションをよく把握し、環境に応じた戦略を進めることが大切です。
また、順調な時でも、難しい状況でも、企業経営者は常に問題・課題を見つけて常に取り組んで行くことが求められます。
経営者がこの思考を止めた途端、会社は衰退モードに入っていきます。
しかしながら、中小企業の経営者の方々は日々の仕事に忙殺されており、なかなか考える時間がありません。また、成熟化した社会環境下で経営自体も難しくなっているのが現状です。
それに対し弊社は、まずは“自社の経営状況を客観的に知る”ことから始め、安定した経営も考慮しつつ、“成長のために何をすべきか”という舵取りを基本としてご支援しています。
私は、中堅企業3社で、経営企画や事業責任者の経験をしてきました。
3社ともに高収益企業でありました。勿論、順風満帆とはいきませんが、何を成せば利益を生み出すことができるかを肌で感じていますし、充分理解もしています。
同時に、財務会計・人事・営業・マーケティング・情報システム・経営企画という経営資源(人・モノ・金・情報)という多くの職務に携わってまいりましたので、ゼネラルに経営を見ることができます。
以上のことから、中小企業の経営者が、会社を次のステージに引き上げるにはどうしたら良いかという経営課題に直面した際に、理論と実践を組み合わせた活きたご支援・ご提案ができるものと確信しております。
弊社は8年目を迎えますが、ご支援させて頂きました中小企業様も110社を超えました。常に会社の成長と事業継続を意識して、コンサルティングを行っております。
経営者は孤独だと思います。1人で考えるより2人、更には3人で考えたほうが良い考えに辿り着きます。
「強い会社、成長できる会社」を、少しでも多くしていくことが弊社の使命です。
2025年1月
代表社員社長 前田康雅