ビジネスの法則に、「AIDMA(アイドマ)の法則」というものがある。
「AIDMAの法則」とは、マーケティング展開の中でも、特に広告宣伝に活用できる法則であるが、
その内容は以下の通りである。
消費者は、モノを購入する際に、
(1)まず、その商品の在存を知り (Attention)
(2)そして、興味を持ち (Interrest)
(3)更には、欲しいと思うようになり (Desire)
(4)記憶され (Memory)
(5)最終的に購買行動に至る (Action)
という購買行動プロセスを経ると言われている。
この心理的な購買行動プロセスをマーケティングに活かすことで、販促効果をより高めることができる。
「AIDMAの法則」の心理的プロセスを理解して、ビジネスに応用したい。
消費財について簡単に事例をあげて説明しよう。
例えば、ある商品の売り上げをもっと上げたいと思った時に、
(1)まずは、商品の露出を高めることを意識する。
インターネットや市内の情報版への広告、店外の看板やPOP、SNSなどで、どんどん露出を行い、認知度を高める。(Attention)
(2)そして、その商品に対して、興味を引く「デザイン」と「キャッチコピー」を準備する。 (Interrest)
この作業は、センスのある人(デザイナー)に依頼する方がより効果的である。
少々、コストをかけても専門家に依頼することをお勧めしたい。
その際のもう一つの大事な視点として、単に販売を増進させるだけでなく、“その商品の付加価値を高め、利益を今まで以上にとるように考えることが大事”である。
(3)更に、季節限定やサンプルなどのプロモーションを考えたり、「ますます売れています」、「さらに良くなりました」などの演出時期も考えて、積極的にアピールをする。 (Desire)
(4)また、ネーミングも大事である。
消費財や買い回り品などにおいては、その商品コンセプトで商品名も違ってくるが、記憶に残りやすく、ブランドを確立するイメージで展開していこう。 (Memory)
(5)最終的に、返品制度などのアフターサービスやキャンペーンなどのプロモーション、さらにはSNS、DMやメールマガジンなどで購入促進を図っていく。 (Action)
このようにAIDMAの一連のプロセスを理解した上で、販売施策をうまくミックスすると、今まで以上の成果が得られることだろう。
プロモーション施策は多々考えられるが、中小企業においてはSNS活用を考えたい。
経営者は、従業員の知恵や考えををうまく引き出すことがポイントとなろう。